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気管支喘息とは
ウイルスやアレルギーなどの原因物質や生活環境より生じる刺激物質が原因で肺(気道)が炎症を起こし粘液が溜まり、白血球、細菌、血液などが付着して気道狭窄と気道過敏性の亢進により空気の出入りを妨害され、ゼーゼーと喘鳴がして咳きこみ、くしゃみ、鼻水が出て、粘った痰を大量に吐き出し、息苦しく呼吸困難や胸部圧迫感があります。進行しますと横になっておられず起き上がってしまいます。この状態の時肺では気管支が収縮しますので空気中の酸素を取り込めず、炭酸ガスを含んだ空気がたまり肺気腫の状態になり酸素不足が進むと唇が青黒くチアノーゼになります。
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我が国では人口の0.8〜1.5%にみられ、1〜5歳までに発病する事が多く、男女とも15〜29歳の若年層で増加傾向にあり、小児では男性2に対し女性は1の割合で、10〜30歳代では女性に多い様です。
遺伝的体質もありますが、すべての病因が解明されていませんがアレルギー説が有力の様です。 |
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重症の発作により死亡する場合がありますので軽視しないで初期のうちに治療する事が望ましいです。
年間に約8,000人前後が喘息で死亡しています。 |
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喘息はアレルギー性の疾患なので、ジンマシン、アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎など同時にまたは交互に発症する場合がみられます。 |
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モーニング・デイツプとは、早朝にみられる喘息発作の事で 睡眠中から早朝にかけて体内の副腎皮質ホルモンの分泌低下、副交感神経の緊張による気管支の収縮、交感神経活性の減弱、早朝の気温の低下、起床時の最大呼気流量値の低下などが原因とされます。 |
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喘息発作は、昼間より夜間は約93%と多く、気圧、気温、湿度など急激な気象変化により悪化し、梅雨期・秋冷期・冬期に多発します。 |
気管支喘息の分類
アトピー型喘息
アレルギーを起こす物質に対する特異的IgE抗体で原因物質を証明できるもので、小児に多い喘息で遺伝的な体質によります。
原因物質として、ハウスダスト、家ダニ、カビ、スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギ、イネ、コムギ、ソバ、牛乳、イヌ、ネコ、トリ、大気汚染、食品添加物、魚介類、化学物質などがあります。
非アトピー型喘息
アレルギーを起こす物質に対する特異的IgE抗体で原因物質を証明できない喘息を云います。
アスピリン喘息
アスピリンを服用後に激しい発作を起こす喘息で、成人喘息の10〜20%を占めています。
運動誘発喘息
運動直後に喘息発作を起こすタイプと運動後6時間以上経過して起こす場合がみられ、小児に多いです。
西洋医学での治療
気管支拡張薬…喘鳴を改善させ発作をとめる。
キサンチン系薬、β2刺激薬などが用いられる。
症状により経口剤、吸入剤、注射剤があります。
抗炎症薬…気道の炎症を抑制する予防薬
ステロイド剤の吸入や内服、インタールなどが用いられる。
ステロイド吸入薬は
体内へ吸収されないので副作用は少ないですが速効性はありません、効果が出るのに2〜3日かかり、気道の炎症を抑制するのに2〜3週間を要します。
ステロイド内服薬は
体内に吸収されるので速効性ですが、長期服用により以下にのべる副作用があります。ムーンフェイス、多毛症、骨粗鬆症、血圧上昇、白内障、過食、浮腫などが起きるので充分注意しなければなりません。また中止する場合は時間をかけて減量するように、急に中止すると再発して症状が悪化します。
抗アレルギー薬
気道の炎症によるアレルギー症状を改善して発作を軽減させます。
水分補給
喘息発作時は呼吸数が増え、咳がでるので体の水分が失われ水分補給が上手にできないので脱水症状になりやすいです。気管支の分泌物は乾燥して痰は固まりやすくなり気管支に詰まり呼吸困難の原因になりますので発作が起きたら水をのませると楽になります。
重度の場合は点滴で水分を補給すると症状が軽減されます。
日常生活の注意
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原因物質である室内のハウスダストやダニを除去する。
カーペットなどの敷物はダニの温床になるのでフローリングにすると良です。ダニのエサは人のふけ、毛髪、食べかす、カビなので換気して掃除機で床のほこりをまめに吸い取る。
寝具はまめに干し外でほこりをはたき掃除機にかける。 |
| ◎ |
いぬ、ねこ、とりなどペット類のアレルギーがある場合は飼わない様にする。 |
| ◎ |
食物アレルギーの場合は、食品添加物や加工食品の内容表示を確認する。 |
| ◎ |
外出時は花粉を吸い込まない様マスクを必ず着用する。 |
| ◎ |
患者本人が喫煙者の場合はただちに禁煙を実行すべきです。長期間の多量の喫煙者は非喫煙者に比べ約20倍多いと云われています。
屋内での禁煙を徹底する様に、特に小児や妊婦に受動喫煙をさせないよう配慮する。 |
| ◎ |
強い香りのする香水、化粧品、シャンプー、ローション、お香などは控える。 |
| ◎ |
シーツやタオルケット類は頻繁に洗濯して、日光にあて乾かす。 |
| ◎ |
枕は羽毛やそばがらなどを使用しないでプラスチックパイプ製かスポンジが望ましいです。
ソファーは革製かビニール製はハウスダストが出ません。 |
| ◎ |
エアコンのフィルター掃除をこまめにしないとハウスダストを室内に拡散させますので注意しましょう。 |
| ◎ |
エアコンの冷房温度は外気との温度差を5度以内にする様に心がけましょう。 |
| ◎ |
ストレス、過労を溜めないように休養と気分転換をはかる。 |
| ◎ |
風邪を引きやすい人は適度な運動などして体を鍛えるように、引いた時はこじらせないで初期のうちに治療して再発させない様にするとよいです。 |
東洋医学での治療
気管支の炎症を治し、アレルギー物質の過剰反応を抑制、気管支を拡張させる。ストレス、過労を改善して免疫力、体力をつけて治癒力を高めて体質改善します。
喘息は漢方薬の得意な分野ですので、治らないとあきらめず、ぜひ気長に服用なさる事を御勧めいたします。
西洋薬との併用も可能です。
喘息の治癒率は
個人差はありますが体質改善薬として漢方薬を2〜3年間続けての服用で漢方薬の大家の複数の臨床統計によると
一年以上まったく発作がない人は約20%
ほぼ治癒したが時に発作がある人は約60%
両者をあわせて、好転した人80%
とほぼ同じ治験例が報告されています。
喘息に主に用いられる生薬は
麻黄 芍薬 乾姜 甘草 桂枝 細辛 半夏 杏仁 石膏 大棗 人参 柴胡 茯苓 黄芩 厚朴 蘇葉 生姜 黄耆 白朮 当帰 陳皮 升麻 地黄 川芎 五味子 麦門冬
などです。
これらの生薬は単独で効果を発揮するものではなく漢方薬の理論によって2〜10種余の組み合わせにより用いられます。
| ◎ |
漢方薬での治療は「同病異治」と云う治療方針に従い、病名で処方を決めるのでなく、体力、体質、病気の進行具合、症状などにより東洋医学的な診断で決められますので、素人判断で漢方処方を服用する事は効果が期待できないばかりか、副作用が起きる場合もあります。漢方薬の診断に精通した専門の薬剤師に相談したうえで服用なさる事を御勧め致します。 |
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