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女性の病気と漢方薬

月経困難症(生理痛) 月経不順、月経過多、過少月経 無月経
月経前緊張症 子宮筋腫 子宮内膜症
子宮下垂及び子宮脱 卵巣嚢腫 帯下(おりもの、こしけ)
貧血 子宮後屈 習慣性流産
更年期障害 冷え性 膀胱炎


【月経困難症(生理痛)】

 生理時に激しい下腹部痛を訴える。

●原発性月経困難症は、
何らかの病的変化が認められないもので月経と同時に痛みが始まり、排卵がある場合は痛みが激しく、無排卵の場合は痛みはない。疼痛時は排卵抑制のホルモンや鎮痛薬を用いる。

●続発性月経困難症は、
子宮附属器炎、卵巣腫瘍、子宮筋腫などが原因でおこるのでそれぞれの疾患の治療により改善される。

◆漢方薬の治療では
漢方薬の得意な分野で根本的な体質改善をする事が出来ます。
体力に応じてホルモンバランスを整え生殖器の鬱血を改善する多くの駆瘀血剤の中より、体質や体力に合った処方を選び用いる。

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【月経不順、月経過多、過少月経】

 月経周期や期間が不安定だったり、生理の量が多かったり少なかったりする。月経は通常最初の1〜2日目が多く、その後は少なく全量55ml位が平均とされ、量が多い場合でも通常のナプキンより漏れる事は少ない。

●月経不順や月経過多の原因の多くは
子宮筋腫、子宮内膜炎、子宮後屈、ポリープ、女性ホルモンの分泌異常や血液の病気、心臓、腎臓、肝臓の異常、肥満などがあげられる。また出血過多により貧血を起こす要因となる。

◆漢方薬の治療では
漢方薬の服用により体質改善されるものが多い。
  程度が軽く、体力がある場合は、血液のめぐりを良くして鬱血を取り除き、生殖器の機能を正常にする処方を用いる。
  生理過多により慢性貧血を起こしている場合は体力をつけ、ホルモンバランスを整え、止血と造血効果のある処方を用いる。
  出血が激しいが貧血はなく精神不安がある場合は、止血と鎮静作用のある処方を用いる。
  手の平のほてり、口の渇き、腹部の痛みなどがある更年期症状にはホルモンバランスを整え、心身のひずみを総合的に改善する処方を用いる。
  出血が長引き、貧血が激しく体力が消耗して食欲不振や不眠などの神経症状があらわれる場合は、体力をつけ鎮静と増血、強壮作用を併せ持つ処方を用いる。

●過少月経の原因は、
卵巣ホルモンの分泌低下や人工中絶や流産の繰り返しなどによる子宮内膜炎の萎縮などによりおこる。

◆漢方薬の治療では
漢方薬の長期服用にて体質改善が可能です。

女性ホルモンの分泌を促進させ、生殖器の働きを活発にし改善する。多くの処方のなかより体質に合った処方を用いる事で体質改善される。

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【無月経】

 原因は生殖器の発育不良、生殖器の病気、卵巣の内分泌障害、ストレス、精神的ショック、過労、栄養障害、貧血、肥満、糖尿病、慢性腎炎が挙げられる。

◆漢方薬の治療では
漢方薬の長期服用にて体質改善されるケースが多い。
  生殖器の発育不全、卵巣の機能障害、子宮粘膜の萎縮などが原因として考えられる場合は、女性ホルモンの分泌を促進して、体を温め、貧血を改善して、新陳代謝をたかめる処方を用いる。
  病後やお産などによる体力の消耗、著しい貧血がある場合は、胃腸の働きや増血効果を活発にして、身体全体の機能を高め根本的に改善する。
  身体が丈夫で体力もあるのに生理が無く、便秘、頭痛、肩こり、のぼせがある場合は、下腹部に鬱血がありホルモンバランスがくずれているので、下腹部の古血のかたまりを散らしホルモンバランスを整える。
  腹部の筋肉のこわばりが強い場合は、筋肉の緊張を弛緩させる。
強い冷え性で、冷えによる腹痛がある場合は、身体全体を温め新陳代謝をたかめる処方を用いる。
  精神的な原因による場合は、自律神経の緊張を正常にもどす処方を用いる。

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【月経前緊張症】

 月経開始数日前になると下腹部膨満感、便秘、下痢、頭痛、嘔吐、憂鬱感、不安、不眠などの症状が現われ、生理開始により消失し、生理前の女性ホルモンや水分代謝異常、自律神経失調が原因と云われている。

◆漢方薬の治療では
漢方薬にてかなりの効果が期待できる。

自律神経の働きを整え、女性ホルモンの分泌と水分代謝を同時に改善する。本人の体質、体力に合った薬方により治療する。

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【子宮筋腫】

 子宮筋層に出来る良性の腫瘍で子宮の筋肉の異常増殖により瘤状になったもので1個〜数10個のものまである。部位により大量出血やそれに伴なう貧血、月経痛を起こす。多くは30歳代より増加、50歳代の女性の30%は筋腫がある。
 一般的に経産婦より未産婦に多く、思春期や更年期以降の発生は少ない。原因は卵巣より分泌される卵胞ホルモン分泌過多によると云われている。

◆漢方薬の治療では
漢方薬の服用にて改善が見られるものがある。

卵胞ホルモンの過剰な分泌を押さえ、女性ホルモンのバランスを整える事により体質改善する。

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【子宮内膜症】

 子宮の内側の内膜は、生理のつど組織がはがれ落ちまた再生するが、この内膜が生理後は子宮内の殺菌力の低下により細菌が増殖し炎症を起こす。子宮頚管炎、膣炎、子宮附属器炎などを併発する事があり、着色した帯下(おりもの)や発熱をおこす。

◆漢方薬の治療では
漢方薬の服用にて体質改善が可能です。

ホルモンバランスを整え、膣内の自浄、殺菌、消炎作用を高める。

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【子宮下垂及び子宮脱】

 子宮は骨盤内で靭帯により支えられているが、子宮を支える筋肉や靭帯が損傷し弛緩して、その位置が病的に下降する場合を子宮下垂と云い、重症で膣口より子宮の一部が見えるものを子宮脱と云う。先天的なものや多産や長時間の立ち仕事をしていた人で年齢は50歳〜70歳代の人に多く見られる。
 子宮が下垂すると膀胱や直腸が圧迫され膀胱炎や便秘の原因になる場合があるので、産後はしばらくは無理に仕事をしないで養生を心がける事が望ましい。

◆漢方薬の治療では
長期の漢方薬の服用で改善される。

患部を温め血行を改善して新陳代謝を活発にして下垂した子宮を正常な位置にもどす。

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【卵巣嚢腫】

 卵巣がなんらかの原因で腫れて異常に大きくなり中に液体がたまったもので、初期は自覚症状がなく、妊娠検査時や下腹部の膨満などで偶然発見され、強い下腹部痛を伴なう事がある。

◆漢方薬の治療では
漢方薬の効果が期待出来る場合が多い。

ホルモンバランスを整え、患部や鬱血の炎症を改善する。

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【帯下(おりもの、こしけ)】

 膣内は通常少量の粘液により湿っており、透明や乳白色であるが、局部の掻痒感が強い、量が多い、着色している、臭いがある場合は膣炎が考えられる。代表的なものでトリコモナス原虫による膣炎や真菌によるカンジタ膣炎があるが、帯下の量が多いにもかかわらず、検査をしても異常がない無菌性の場合も見られる。
 局部を清潔にし冷さないようにして、身体の抵抗力をつけるように心がけると良い。

◆漢方薬の治療では
漢方薬は特に慢性のものや、無菌性のものに効果がある。

体の全身状態の改善により膣内の自浄、殺菌、消炎作用を高める。

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【貧血】

女性は男性に比べ貧血の割合が多いのは
月経により毎月出血があるので貧血傾向になりやすい。
婦人病により過度の月経過多になり、貧血になる。
肥満をおそれダイエットする傾向があるので栄養不足になる。
冷え性の女性は体内に過剰な水分の停滞を招き、貧血の原因になる。

◆漢方薬の治療では
漢方薬の服用と食養生でかなりの効果が期待できる。
からだの新陳代謝をたかめ、停滞している水分の滞りを改善し、増血効果をたかめる。
貧血の予防及び治療
症状や体質に合った漢方薬を続けて服用する事により体質改善されますが、以下に記した食養生は非常に大切ですので、食生活を十分注意する事を心掛けて下さい。

インスタント食品や外食をひかえ、栄養のバランスのとれた食事を心がける。
良質のたんぱく質をとる。
赤身の肉、魚、大豆、卵、乳製品など
鉄分を多く含む食品をとる。
牛肉、レバー、魚(特にカツオなどの赤身の魚、魚の血合い)
大豆、いも類、海藻類、小松菜、ほうれん草など
葉酸、ビタミンB12、ビタミンCを多く含む食品をとる。
葉酸やビタミンB12は造血、ビタミンCは鉄分吸収に必要
葉酸を多く含む食品は・・・貝類、海藻類、レバーなど
ビタミンB12を多く含む食品は・・・レバー、カキなどの貝類、粉乳、チーズ、卵黄、魚の血合い
三食きちんと食べるよう、心がけて下さい。

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【子宮後屈】

 子宮の位置が正常より後部に傾斜している状態で、先天的なものの他、産後や妊娠中絶などが原因で起こる。
 なんの障害が無い人もいますが、多くは生理の異常や下腹部痛、腰痛を訴え不妊症や流産の原因にもなります。簡単な手術で良くなりますが、再発してもとにもどる事もあります。

◆漢方薬の治療では
漢方薬でかなりの効果が期待出来る。

下腹部を温め血行障害を改善するようにして自然治癒を促進させる。体力や自覚症状により処方をきめる。

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【習慣性流産】

 多くは妊娠3ヶ月頃に多く、2〜3回以上流産を繰り返すものを云う。子宮後屈、子宮発育不全、腎臓疾患や精子または卵子の異常などが原因として考えられる。

◆漢方薬の治療では
漢方薬でかなりの効果が認められる。

女性ホルモンの分泌を活発にして生殖器の働きを高めたり、胃腸虚弱を改善し体力を増強し、冷え性、貧血を改善する。
不正出血が認められる場合でも、安静にして漢方薬の服用により流産を改善できる場合もある。

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【更年期障害】

 女性の多くは40歳〜55歳になると女性ホルモンのエストロゲンの分泌減少により卵巣の働きが低下し、6ヶ月〜1年以上生理が無い場合を云う。そのため自律神経失調状態となり、心身の変調をきたす。
 顔のほてり、のぼせ、冷え、心悸亢進、息切れ、異常発汗、いらいら、鬱症状、頭痛、めまい、肩凝り、腰痛、膣炎、頻尿、不眠、血圧上昇、疲労感、集中力低下など多くの不定の症状を訴える。
 この時期は子供の進学や結婚、高齢な両親の介護、主人の定年などの問題など色々なストレスが重なり症状を増幅、悪化させる。
 また女性ホルモンの分泌低下により、骨粗鬆症や動脈硬化症、心筋梗塞や脳梗塞になりやすく、肌の老化、膣の乾燥などの性生活にも影響を及びます。
 現代医療においては、ホルモン補充療法は速効的に効果が期待出来ますが、副作用として子宮内膜ガンや乳ガンの発症率の増加や精神安定剤による依存性など、長期連用による弊害があります。

◆漢方薬の治療では
漢方薬治療の得意な分野でかなりの効果が期待出来る。

女性ホルモンの分泌低下による自律神経失調症を根本より改善する。体質、体力、自覚症状により処方を選び用いる。

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【冷え性】

 東洋人特有のもので、女性の10人中7〜8人に見られる深刻な症状であるにもかかわらず現代医学での治療が確立されていないが、漢方薬治療の得意とする分野で、貧血や鬱血などの循環障害、体内の局部的な水分の偏在、新陳代謝機能の低下、自律神経失調によるものなど原因は多岐にわたっている。放置により肌のトラブルの問題ばかりか、不妊症、婦人病、便秘などの原因となります。

外因としては
ファッション重視の薄着や露出部分の多い着衣の多用。
締め付ける服装の多用などは血行障害をおこす。
女性の社会進出によるストレスの増大。
入浴せずシャワーですませる習慣は、身体が温まらない。
エアコンによる冷し過ぎ。
不規則な日常生活、寝不足、食生活、運動不足など。
冷蔵庫の普及により冷飲料、冷たい食物の取り過ぎ。特に生野菜、果物は体を冷やす原因となる。
内因としては
過度のダイエット、ストレスなどで、また身体の冷えにより、自律神経の失調や女性ホルモンの分泌異常、低血圧、貧血、新陳代謝機能の低下、遺伝的な体質などの複合的要因により血行不良を起し冷え性の原因となる。

◆漢方薬の治療では
漢方薬治療の得意な分野で長期の服用にて体質改善可能。

全身や患部の血行を良くして、水分の停滞を改善、新陳代謝を活発にして体質改善をはかる。
原因となる内因、外因を正す事により治療期が短縮される。

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【膀胱炎】

膀胱炎とは
泌尿器系統の疾患のなかで最も多い病気
大腸菌、ぶどう球菌、連鎖球菌、結核菌などの細菌感染により膀胱粘膜に起こる炎症で、高熱を発し、下腹部痛、頻尿、排尿痛、尿の混濁があり、時に膿汁、血尿が出る疾患です。
女性に多い理由は、男性に比べ構造上尿道が短いので肛門やその周囲の細菌が侵入発症しやすく、思春期女性の性交渉や、免疫力低下による老婦人に多い。
急性の膀胱炎に罹った場合、原因を正しきちんと治療し繰り返し慢性の膀胱炎に移行しない様に注意する。
症状が進行して、細菌が膀胱からさらに腎臓にまで達すると腎盂腎炎をおこし、発熱や腰痛などの症状があらわれ難治です。

病気の特徴
乳児では男子に多く、2〜3歳を過ぎると女児に多くみられる。
20〜30歳代の女性に多く疲労、性交渉、妊娠、分娩、月経が感染のきっかけになると考えられている。

原因として
過労、睡眠不足、冷え、便秘、ストレス、長時間排尿を我慢する事、外陰部及び肛門周囲の不潔にする、などがあげられます。

慢性の膀胱炎
急性の膀胱炎を繰り返しおこすと膀胱粘膜が敏感になりアレルギー性の炎症を慢性的に起す様になりますが、尿検査では細菌は認められる事は少なく、症状は急性の様に重度でなく中度または軽度で長期間にわたり一進一退しなかなか完治しません。

膀胱炎の治療
<急性の場合は>
抗生物質と鎮痛消炎剤を併用して用い治療します。
軽度より中等度の場合、漢方薬が大変効果があります。
<慢性の場合は
抗生物質は効果が無く、副腎皮質ホルモンや鎮痛消炎剤を用いますが、難治ですし長期の服用は副作用の問題があります。
漢方薬治療の得意な分野で、根気良く続けて服用すれば完治します。

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