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マタニティブルーとは マタニティブルーは産後に起こる気分の変調を中心とした諸症状を指し、ほぼ「産後うつ病」「産後精神病」「産褥精神病」「育児ノイローゼ」などと同義に扱われます。マタニティブルーが起こる明確な原因は明らかにされていませんが、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの急激な減少することが一因であるという説が有力です。これら一部のホルモン減少は出産後は誰にでも起こるものであり、マタニティブルーもまた誰にでも起こりえるといえます。 西洋医学的治療法 マタニティブルーの治療法は通常のうつ病などと大きく変わりません。主には抗うつ薬やカウンセリングを中心としたものになります。しかしながら、授乳中の場合は使用できる薬に制限がかかる可能性があります。 漢方医学的解釈 出産という「大仕事」を成し遂げた身体は疲労困憊しています。これを漢方医学的に考えると気と血の大きく失われた状態といえます。このような状態を気血両虚と呼びます。 漢方薬を用いた治療 マタニティブルーが気と血の不足であるならそれらを補えば良いというのが大まかな漢方薬を用いた治療の大方針となります。気を補う生薬(補気薬)には人参、黄耆、大棗、白朮、甘草などが挙げられます。血を補う生薬(補血薬)には地黄、当帰、芍薬、阿膠、酸棗仁、竜眼肉などが代表的です。したがって、気血両虚と判断できるマタニティブルーにはこれらの生薬から構成される漢方薬が有効といえるでしょう。しかし、実際にはそれだけではなくストレスなどで滞っている気の流れをスムーズにしたりする必要があります。気の流れを円滑にする生薬(理気薬)としては柴胡、枳実、陳皮、半夏、厚朴、香附子などが有名です。血はしばしばストレスによって消耗しやすいという性質もあるのでこの点を配慮した生薬の配合も重要といえます。 最後にひとこと マタニティブルーは非常に「今日的な病」といえるでしょう。様々なメディアで産後うつ病の患者数が増加しているというニュースを見聞きします。核家族化が進んだ結果、周囲に子育ての相談ができる両親や親族がいないという状況では誰でも大きなプレッシャーとストレスを受けることは想像に難くありません。旦那様も勤務時間が長く子育てになかなか参加できないとなるとなおさらです。第一子の子育てとなれば夜泣きや授乳、ミルクや食事の準備にオムツ変えと何もかもが初体験のオンパレードです。あまりの環境の激変におかしくならないという方がおかしい(?)とさえ思えてきます。したがって、ストレスをコントロールする意味でも頑張りすぎないことがとても大切です。「60点なら大成功。40点で合格点」という気持ちで100点満点を目指さない子育てをお勧めしたいと思います。 |
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