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■肝臓は
腹腔上部右寄り横隔膜の直下にある暗褐色の臓器で体重の約45分の1位で平均1,5kgの重量があり人体の中で最も大きな臓器で、「物言わぬ臓器」と言われています。我慢強いので無理がきき、肝臓病の初期症状は殆どありません。自覚症状が出た時は病気がかなり進行している場合が多いので時々健康診断を受ける事が望ましく、早期発見、早期治療が大切です。
■肝臓の働き
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三大栄養素を貯え加工して体内で効率的に糖質、蛋白質、脂肪が利用される様に働く。 |
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体内に入ってきた毒物を無毒化して体を守る。 |
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胆汁を作り、肝臓で処理された毒物や不要物の排泄や、脂肪や脂溶性のビタミンの吸収を助ける。 |
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血液を貯蔵し血管内の血液量の調節をしたり鉄分、ビタミンを貯蔵する。 |
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止血作用を有する血液凝固因子を作る。 |
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不用な赤血球やホルモンを処理する。 |
■肝臓病
<ウイルス性肝炎>
肝臓に肝炎ウイルスが侵入し、住み着いて炎症を引き起こし発症します。肝臓病の約80%はウイルスによるものです。
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A型は、急性肝炎の約40%で感染力が強く多くは便に排泄されますので便に汚染された飲み水や魚介類を摂取して、経口感染します。日本国内では減少していますが、発展途上国への旅行で感染し、帰国後に発症するケースが多いです。発症は急激ですが慢性に移行する事もなく、再感染は有りません。 |
| ◎ |
B型は、以前は輸血により感染しましたが今はほとんど有りません。現在の主な感染経路は出産時の母子感染、セックスや、医療従事者の針事故などにより、血液を介して感染し、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がんに移行し、まれに劇症肝炎になる場合もあります。 |
| ◎ |
C型は、輸血や性行為など血液を介して感染します。多くは慢性化して,自覚症状は少なく、肝硬変や肝臓がんなど重い肝臓疾患への移行率が高く。母子感染の6〜8%を占めます。 |
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※ 現在では献血用血液から感染血液を除くスクリーニング法が採用されたので輸血後感染は大巾に改善されました。また同一の注射器での多数使用もありませんので以前に比べ減少しましたが、性感染や覚醒剤注射による回し打ちによるものは増加しています。 |
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日本人に多いウイルス肝炎はA型、B型、C型の3種類で、他にD型、E型、G型、TTV型などがわかっています。 |
<アルコール性肝炎>
アルコールは肝臓にて分解されますが、飲酒量が多く継続的な飲酒や、アルコール分解能力の低い人が発症します。アルコールにより肝細胞が炎症を起こし破壊されます、脂肪肝、肝線維症、肝硬変を経て進行すると肝硬変になります。
<薬剤性肝炎>
抗がん剤や解熱鎮痛剤など、薬物の直接の副作用によるものと、薬物の代謝産物が高分子化合物と結合する事により抗原性を得てアレルギーを発症する場合の2種類があります。薬物の中止により快方に向かう。
<脂肪肝>
肥満、糖尿病、アルコールの多飲などで、肝臓組織内に中性脂肪が沈着し腫大化する。肝硬変まで進行する事はまれではあるが、ダイエットを心がけ、高カロリー食やアルコールを制限する事により改善されます。
<肝硬変>
慢性の肝臓障害により肝細胞が壊され、結合組織が増加して、肝臓が硬化し萎縮する。症状が進行すると腹水の貯留、脾腫、食道静脈瘤、貧血、黄疸、全身衰弱を来し、肝臓内部の血液循環に異常が生じ肝臓の働きが果たせなくなり、しばしば肝臓癌に移行する。
肝硬変の原因の多くはC型肝炎によるもので全体の約65%でアルコール肝炎によるものは約10%と云われている。
肝臓病の自覚症状
食欲不振、疲労倦怠感、悪心嘔吐、腹部膨満感、腹水、腹痛、黄疸、持続熱、皮膚掻痒、体重減少、出血しやすい、顔面や背中にクモ状の血管腫が出来る。などです。
いくつかの症状がある場合は肝臓病の検査を御勧めします。
■肝臓病の養生
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なにより大切な事は安静で体を横たえると肝臓に血液が流れが活発になり栄養分が多く届き肝臓の回復が早まるので食後は横になり休む様にする。 |
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高蛋白質、ビタミン、高カロリーの食事を心がけ、バランス良く摂取すると傷ついた肝臓の回復を早める。 |
■漢方薬の治療
西洋医学では種々の薬品が出ていますが難治で決め手になる治療法がないのが現状です。
養生を心がけ、漢方薬を気長に服用すると大変良い結果が得られる場合が多いです。
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小柴胡湯のマスコミによる副作用報道について
肝炎によく小柴胡湯が用いられますが、体力の無い患者に、体力のある人に用いる小柴胡湯を服用して間質性肺炎を発症した事件がマスコミに報道されましたが、これは小柴胡湯の副作用ではなく処方の選び方の誤りだと云われています。 |
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インターフェロンと小柴胡湯との併用は間質性肺炎などの重大な副作用を起す事がありますので要注意です。 |
以上の事柄などを含め、漢方薬は素人判断で病名のみで処方を決める事のない様、漢方薬専門の薬剤師に相談して服用する事を御勧めします。
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