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痔(ぢ)と漢方薬

 

 痔の患者さんの多くは、病院や薬局に相談するのが恥ずかしくて行きずらいと考え、思い煩い悩んでいる人が大変多い様です。多くの人はとりあえず対症療法の痔の軟膏や座薬で間に合わせて、根本治療しないでいるうちに症状が進行し悪化します。
 男性はアルコールや刺激物の取り過ぎなどにより、女性は下半身の冷えや、便秘、長時間の座位などで慢性化して、出産によりさらに重症になりますので、結婚前に治療し治す事が望ましいでしょう。
 慢性になると、痔の激しい腫痛や出血などには治療に時間がかかり、場合によっては患部を手術する事になり、根本治療にならずまた再発する場合が多いです。痔は単純に肛門表面浅部の病気では無く内部の原因による要素が多いからです。
 ひどくない初期のうちより根本治療である体質改善の漢方薬の服用を御薦めします。痔の漢方薬治療は、得意な分野で西洋薬より良く効きますし、手術の様な痛みもなく、恥ずかしい思いもせず、金銭の負担も少なく、他の人にわからず自宅治療が出来ます。
 初期症状のうちに、実績のある経験豊富な漢方専門薬局の薬剤師の相談して、多数の処方の中より貴方様の症状に合った最良の処方を選んでもらい、可能なら煎じ薬、無理なら粉薬を気長に服用する事を御薦めいたします。治療し体質改善する事が出来ます。

 痔疾は大別すると
いぼ痔
肛門の周囲の静脈が鬱血を起こし腫れて地の塊が出来、痛むもので血管がいぼ様に膨れている。
外痔核は
肛門部の歯状線より下部、肛門出口に出来この部分は知覚神経が分布しているので痛みが強く出血がある事が多い。
内痔核は
肛門部の歯状線より上部、通常複数のいぼ様の塊が出来る。この部分は知覚神経が無いので痛みは感じないが出血がある事が多い。
切れ痔
切れて出血したもので、肛門内側の表面の粘膜に亀裂や潰瘍を起こす。神経過敏な部位なので排便時強い痛みを感じる。
出血はあるが量はそれほど多くない。
脱肛
痔が肛門の外に出たもの。肛門部の粘膜がかたまりとなって肛門外に飛び出る。多くは痩せて胃腸が弱く肥れなく内臓下垂を伴なう人に多い。
痔ろう
肛門管より細菌が侵入し炎症を起こし膿がたまり肛門周囲に穴を作り排膿する。


◎痔の予防

下半身を温かく、冷やさない様に。

シャワーで済ませる事なく、入浴は温かめで長めに、特に夏の冷房時や冬は下着を薄着しない様に。

トイレを我慢しない様、排便時いきまない様に注意する。

決まった時間に排便を心掛ける習慣をつける。

便秘や下痢をしない様に。

便秘の時は繊維質の多い食事を、下痢気味の場合は温かく消化の良い食事を心がけ、冷飲料の飲用は控える。

アルコールや刺激物を取り過ぎ無い様に。

患部の鬱血や腫痛を助長し症状を悪化させる。

お尻を清潔にする様に。

排泄物を除去する事により患部の細菌感染や炎症を防ぐ。

長時間の座位、立位や重い物を持たない様にする。

患部が鬱血し血行障害を起こすと痔の症状を悪化させるので時々立ち上がったり身体を動かす様に心がける。

初期症状のうちに早期治療をする。

軽く考えて漠然と痔の座薬、軟膏などの一時的な対症療法で症状を慢性化させる事なく、早期の漢方服用で根本治療をする事を御薦めします。


◎漢方薬の治療

 痔疾は直腸、肛門部の循環障害による、身体下部の局所の鬱血が原因と云われているので主にこれらを改善する駆瘀血作用の処方が用いられる。

便秘が原因の一つと考えられる場合は、下剤の配剤された処方を用いる。

腫れ、痛みが強い場合は、鎮痛消炎作用のある処方を用いる。

痔出血がある場合は、止血効果のある処方を用いる。

脱肛の場合は、内臓下垂を改善する処方を用いる。


※以上の事を総合的に判断し漢方理論「陰陽虚実」の診断に基づき熟慮のうえ処方を決定します。

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